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? 太平洋空域またはインド洋空域の外国GESにログオンしている場合日本国内(地上発)から太平洋空域(872)及びインド洋空域(873)の取り扱いは、KDD山口局以外の外国地球局ヘログオンされていても、通話可能である。
本邦陸発通話はハイジャック等の防止のため、現在KDDが提供しているサードパーティーに加入し、登録された電話機からの通話だけを接続する形態を実施している。GES相互間の中継信機能と呼ばれる機能を用いて通信が設定される。航空機へ通話を行う場合のダイヤル方法は?と同様で、航空機が太平洋空域の外国GESにログオンしている場合、[0038]+[872]+[5]+[航空機ID]とダイヤル・インすることになる。図2.4.2−1に当該機能による通信形態を示す。
? 大西洋空域の外国GESにログオンしている場合
当空域にはKDDがGESを所有していないため、大西洋/東(871)及び大西洋/西(874)の取り扱いは現在利用できないが、1997年夏頃を目処に利用可能になる予定である。実際に通信を行う場合は、コムサット社(米国)を呼び出し手動通話を依頼し、サウスベリー(米州東海岸)GES経由で通話することになる。
地上から機上へのIncoming Call(着信)があると、SELCALチャイムが鳴り、Audio PanelのSat Call Indicationが点灯する。同時にEICAS MEMO ESSAGE SATCOM CALLが表示される。
(2) SATCOM音声による機上から地上への電話通信
地上では電話を使用しての通信となるため、受信の段階では一般の電話と区別することができないのが特徴である。
SATCOMの優先順位は、EMG/Emergency、HGH/Operational High、LOW/0perational low、PUB/Publicの4種類が設定されている。用途は以下に分けられる。
? EMG/Emergency:緊急事態
? HGH/Operational High:航行の安全性に関わるATC通信
? LOW/Operational low:気象及び航行の規制に関する通常のATC通信
? PUB/Public:航空会社との運航管理通信、整備関連等ATC以外の通信
機上から地上への通信は、あらかじめ登録された番号を選択するか、マニュアルで電話番号の入力を行うかの、いずれかの方法により実施できる。次ページに機上のMCDU画面「SATCOM Directory Index」及び「SATCOM Main Menu」を示す。

 

 

 

 

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